瀬戸内海・播磨灘にある小豆島を訪ねました(11月22~24日)。小豆島は香川県最大の島で、素麺や醤油、オリーブなどの生産地として知られています。
小豆島大部港へ
1日目は岡山県の日生港からフェリーで小豆島の大部港へ向かいます。乗船時間は約1時間です。
大部港からは海岸沿いを右回りに進みます。
八人石丁場
小豆島には江戸時代に大阪城を築城するため石を切り出した石丁場跡が数か所残っています。八人石丁場は石を切り出す際、大岩が崩れて8人の石工が生き埋めになったという悲しい場所です。
天狗岩丁場
石切丁場の中でも最大級の規模と言われています。道路から遊歩道を登ったところに大天狗岩があります。高さ17.3m、幅7.8m、奥行き12.3m、重量1,700tだそうです。周囲の岩には石切が行われていた際の刻印などが残されています。
ヤマロク醤油
木桶仕込みの醤油を今も作り続けているヤマロク醤油さんを訪ねました。蔵の中には旨味の元、蔵に棲みつく微生物がいっぱいだそうです。
瀬戸よ志「お休み処」
小豆島のご当地グルメ「ひしお丼」と素麺を食べました。「ひしお(醤)」というのは小豆島特産の塩蔵品のことで、各種佃煮も豊富に揃っています。
醤の郷・馬木散策路
醤油蔵建築が立ち並ぶ醤油蔵通りを散策します。小豆島の醤油造りは、大阪城築城の際の採石部隊によってもたらされた調味料が起源と言われています。島が醤油造りに適した環境だったことから発展し、明治時代に最盛期を迎えました。現在でも多くの醤油蔵が残っています。
マルキン醤油記念館
マルキン醤油には江戸時代から伝わる醤油醸造の道具などの資料が展示されています。マルキン(丸金)は関東勢の最上醤油に対抗すべく設立されたという経緯があります。
南風台
南風台の下にある明南海岸の沖合には城ヶ島があり干潮時には歩いて渡れます。干潮時に現れる道は「希望の道」と言われています。
二十四の瞳映画村
田浦地区の南の岬にある二十四の瞳映画村を訪れました。日本映画「二十四の瞳」は第二次大戦前後の小学校を舞台にした作品です。映画の原作となった小説「二十四の瞳」の作者・壺井栄は小豆島の出身で、小豆島をロケ地として度々映像化されています。映画村にある建物は二度目(1987年)の映画撮影時に使われたロケセットとして改築されたものです。当時を偲ばせる小道具がいっぱいあります。
- 播磨灘が一望できる
- 懐かしい木造校舎
- 生徒の声が聞こえてきそうな教室
- ロケで使用された民家が並ぶ風情のある通り
- 昭和30年代の映画館を再現、タイル張りのエントランス
- 二十四の瞳の像「せんせ あそぼ」
- 映画のセット 漁師の家
- 二十四の瞳映画村バス停
- 内海湾
旧田浦尋常小学校
映画村から800m離れた場所には映画用セットではない「岬の分教場」があります。1954年公開の映画「二十四の瞳」で一躍有名になり、1972年まで苗羽(のうま)小学校田浦分校として使用されていました。当時のままの机や子供たちの作品などが残っています。
エンジェルロード
前島と陸続きとなった弁天島、中余島、大余島との間には1日2回の引き潮の時だけ出現する砂洲の道があります。潮の満ち引きで現れることから、天使が舞い降りる散歩道「エンジェルロード」といわれ人気のスポットです。
迷路のまち
古くから複雑に入り組んだ路地が残る珍しい場所、道がカーブしていて先が見えないので、ついつい迷ってしまいます。
土渕海峡
小豆島は実は小豆島本島と前島に分かれていて、その間にある川のように見える場所は土渕海峡と言います。世界で一番狭い海峡(幅は最小9.93m)としてギネスブックに認定されています。
土庄港の正面にある旭屋旅館に宿泊です。
小瀬石鎚神社 重岩
2日目の朝は小瀬の重岩(かさねいわ)に立ち寄ります。麓から長い石段を上ると眼下には瀬戸内海が広がります。途中にある重岩不動からは滑りやすい斜面になりますが、登り進むと切り立った崖の端に小瀬石鎚神社のご神体があります。
樹齢千年のオリーブ大樹
前島の東側には樹齢千年というオリーブの大樹があります。2011年にスペイン南部のアンダルシア地方から1万kmの海路を経て運ばれた樹だそうです。
エンジェルロード
昨日は天気が良くなかったのでもう一度行ってみました。潮が引き始めていました。
宝生院のシンパク
小豆島八十八ヶ所霊場54番札所宝生院には日本最大のシンパクの木があります。
美しの原高原・四方指展望台
名勝・寒霞渓に向かいます。四方指展望台は、四方を見渡す展望を楽しむ事ができるスポットです。
寒霞渓
紅葉の時期となり多くの観光客で賑わっています。行きはロープウェイ、帰りは表登山道をハイキングで降りてきました。
小豆島オリーブ公園
道の駅 小豆島オリーブ公園を散策します。オリーブ畑に囲まれた公園は瀬戸内海を見渡せる高台にあります。
小豆島オリーブ園
1917年、日本で初めて根付いた最も古い「オリーブ園の原木」が現存しています。
地蔵埼灯台と釈迦が鼻園地
小豆島の最南端・三都半島には地蔵埼灯台があり、釈迦が鼻園地から海岸に降りると瀬戸内海が広がっています。
小豆島池田港
これで小豆島ともお別れです。池田港から高松行きフェリーに乗って高松港へ向かいます。
高松にある「グリル&洋食 アガぺ」で夕食。
うだつの町並み
3日目は美馬市の脇町にある風情ある町並みを散策しました。
淡路SA
明石海峡大橋を眺めて、ひと休みして帰路につきました。